#4 生きてさえいれば

2013年から1年半過ごした神戸を描きました。

とてもお世話になった神戸。ずっと暮らし続けても良い!と思えるくらい素晴らしい街だった。

俺が暮らしていた垂水(たるみ)。坂道だらけの街。毎日海を見て過ごした。夜な夜な、とぼとぼ路地裏を歩いて3万円のワンルームへと帰った。まったくギターにも触れず、音楽も聞かず、ただただお金のためだけに費やした1年半といっても過言ではない。

でも、なんやかんやあって。家族の暮らす東京へと戻ることに。そしてライブ活動を再開させることに。

いろいろ考えたけど・・・。ま、どーでもいっか、生きてさえいれば!

そんなウタです。



生きてさえいれば

潮風と汽笛が 茜色に揺れる頃
今日もまた一人で 路地裏を歩くのです

ごまかした心を 月明かりに見透かされ
ふわり浮かぶ言葉 弾いて遊ぶのです

生きている意味など どうでもいいさ 生きてさえいれば
夜明け前 ほほを叩いて あなたに会いに行くのです

窓を突き破って 赤く燃ゆる太陽
導かれるままに アクセルを踏むのです

叶えるべき夢など どうでもいいさ 生きてさえいれば
『どれくらい生きるつもり・・・??』 笑いながら歌うのです

あなたを抱きしめる あなたの匂いと温もりで
あっという間に生まれ変わり ありがとうと泣くのです



『夜明け前 ほほを叩いて あなたに会いに行くのです』

これが今回の3rdアルバムのテーマです。

※3rdアルバムのタイトルに関するブログ
https://akirayoshida.com/diary/yoakemae20150403

歌詞にある”あなた”、とはあなたのことかもしれませんよ。ずっと待っていてくれてありがとう。

もしくはあなたとは、家族のことかもしれません。あなたとは、何よりも音楽のことかもしれません。ギターのことかもしれないし、シンプルにウタのことかもしれません。

とにかく、俺の音楽には対象があります。それがあなた、です。

音楽は俺をあっという間に生まれ変えました。見事です。

ほんとはずっとずっとずーっと、音楽をしていたかった。いつもいつまでも、音楽を作りギターを弾きウタを歌っていたかった。ずっとずっとずーっっと。

ごまかした心はすぐに月明かりに見透かされるのです。

ギターを弾けば言葉がだらだらと漏れてくる夜は辛いものがありました。

俺が音楽をやろうが、やらなかろうが、もはやどーでもいいんです。俺の描く夢が叶おうが挫折しようがどーでもいいんです。生きてさえいれば。とにかく生きていなきゃ。そして楽しまなきゃ。俺はシンプルを求めている。俺はシンプルに音楽が好きだ。だから音楽が好きだー!!でいいじゃないか。

そんなウタなんです。

2015年5月2日収録。ウタとギターの同時録音(弾き語り)。1テイク目を採用。ガットギター(西野春平)。

3rdアルバムのキーソングです。アルバム収録の他9曲は聞かなくてもいいですが、これだけは必ず聞いて欲しいです。

 

 

ヨシダアキラ(ex吉田あきら): 奈良県産 昭和53年式 ギタリスト・ソングライター・シンガー 2022年からソロプロジェクト『フルキッシュ/FullKish』始動
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