ソラトニワ銀座「AKIRA THE GINZA ソラトニワスタイル」でMCをしつつ、村上春樹さんでおなじみ”Epiphany(エピファニー)”についてお話しました。
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オープニングではおおはた雄一さんの”おだやかな暮らし”。
ギター講座では”なごり雪”。
弾き語りのコーナーでは佐野元春さんの”約束の橋”をやりました。
職業としての小説家/村上春樹
番組では、村上春樹さんの自伝的エッセイ『「職業としての小説家」
小説家に限らず、ミュージシャンや絵描きなどなど、何かを作る仕事を長きに渡って継続させていきたい!と思っている方にとっての座右の書になるのではないでしょうか。
村上さんと俺とではすべてにおいて雲泥の差があるので、ハルキストを不快にさせるかもしれませんが、この名著から知り得る村上さんの考え方は俺の考え方と似ています。
この名著は実に名著です。悩んだ時はヒントを与えてくれ、俺自身の音楽に対する姿勢を肯定してくれる本です。
Epiphany(エピファニー)
ラジオではEpiphany(エピファニー)について少し触れました。
村上さん曰く、
「ある日突然何かが目の前にさっと現れて、それによってものごとの様相が一変してしまう」という感じ
のことをのコトをEpiphany(エピファニー)と呼ぶのだとか。
村上さんが初めて小説を書き、「あー。全然あかんわー。」と落ち込んだ時がありました。
そんな時でも彼のEpiphany(エピファニー)は消えなかったということです。
村上さんにとってのEpiphany(エピファニー)はこれです。
何の脈絡もなく何の根拠もなく、ふとこう思ったのです。
「そうだ、僕にも小説が書けるかもしれない」と。
時期は1978年4月、神宮球場にて。
俺自身にもきっとEpiphany(エピファニー)はあるはずです。が、俺はほんと、ことごとく忘れっぽいので覚えていません。
潜在意識に潜り込んで過去を探ってみたいものです。
調子に乗って言わせてもらえるなら、毎日がEpiphany(エピファニー)かもしれません。
将来への計画性はないし、音楽活動において戦略もない。思いつきでササッと行動する”性癖”があるからです。(よく言えば、初動はとても速いです。)
その”性癖”は才能でもあります。が、”性癖”がもたらす多くは一陽来復。
結果的に「あの時の判断は間違っていなかった」というオチに出会えるので、お気に入りの”性癖”ですし、この”性癖”を逆にもてあそんで楽しんでいるトコロもなくもなく、です。
明日音楽を辞めて実家に帰るかもしれないし、それこそ急に小説家になる!と言い出すかもしれないし、アホみたいに制作に没頭するかもしれません。
ギター職人になろうとするかもしれないし、飲食店でアルバイトを始めるかもしれません。
ちなみに。「職業としての小説家」
「君の好きそうな本だと思ってね・・・」と、いつもお世話になっている方からいただいたのです。
「この本、あいつにプレゼントしてやるか。」もきっとEpiphany(エピファニー)だったのでしょう。
俺がその方と出会ったのも、その方が俺の音楽を好きになってくれたのもきっとEpiphany(エピファニー)です。
Epiphany(エピファニー)。
素敵な言葉だなー。どうか正しく導かれますように。。。
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