「かもめはかもめ」を聴きながら、ちょうどいい”加減”の話。

中島みゆきさんの「かもめはかもめ」を聴こうと思って、Apple Musicで調べてみると・・・


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個人的に一番好きなバージョンは・・

中島みゆきさんの名曲「かもめはかもめ」をカバーしているシンガーさんはたくさんいます。

名曲なので、誰が歌っても名曲には違いありませんが、シンガーが違うと印象も変わる。

当たり前っちゃー当たり前ですが、その比較はなかなか面白いものです。

「かもめはかもめ」と言えば、おそらく一般的には研ナオコさんバージョンが一番有名かもしれませんね。

Wikipediaを見てもらえたらわかりますが、ほんとにたくさんの方がカバーしています。

大友康平さんバージョンは「大友がすぎる!」って感じで面白いし、八代亜紀さんバージョンは「八代がすぎる!」って感じで面白いし、「なんか、ちっとも響かないな」と感じるバージョンもあったりなかったり。

その中で、個人的に俺が一番「好きだな!」と感じるバージョンは、やっぱり研ナオコさんバージョンです。

理由はおそらく、「加減」がちょうどいいから、だと思います。

 

ちょうどいい”加減”

研ナオコさんバージョンの「かもめはかもめ」は、細かなところまで実に”ちょうどいい加減”だと思います。

セクシーさと、少女っぽさと、切なさと力強さと・・・といったバランスが絶妙です。(個人的に、です)

個性たっぷりに歌いまくられたら”しつこい”し、無機質に歌われても響きません。

こういったバランスは練習して身に付くもの、ではないような気がするし、練習して身につけたところでそれが”感動を生む”わけでもないような気がします。

俺にも、俺なりの個性があり、良かれと思って意識している歌い方や、無意識にヤってしまっているクセのようなものもあるでしょう。

それらのバランスを程よく散りばめて、俯瞰的に歌の演出ができたら、深みが増して味わい深いシンガーになれるのかもしれません。

 

うなぎもうなぎで・・・

バランス感を語る時、外せないものといえば。

そう。うなぎ。

滅多に食べないし、食べる時は『食べさせていただく時』がほとんどなうなぎ。

うなぎはうなぎでも、ほくほく柔らかいうなぎもあれば、ジャリジャリ歯ごたえのあるうなぎもあります。

ほくほくすぎるのも、ジャリジャリすぎるのも、「過ぎる」としんどい。

その割合が”好み”を分けるのではないでしょうか。

ボクの好みとしては、「ほくほく7割・ジャリジャリ3割」、といったトコロでしょうか。

『やりすぎず、やや寄せる。』

このバランス感は、歌やうなぎだけに通ずる話ではありません。

 

自分は自分のバランスで

健康のためなら死んでもいい!という人は、わりと極端に健康を維持しようとしている気がします。

健康維持は、多少の不健康が必要だと思うからです。

無菌室で暮らしていたら、シャバに出たら即病気になるでしょう。

不衛生で汚染物質だらけの場所で暮らすのもダメでしょう。

「このサプリが良いと聞いたので、毎日たっぷり接種し続けてます!」ってな極端さもアカンでしょう。

気晴らしで吸う1日1本のタバコを味わうのはアリだとしても、イライラしながら1日100本吸うタバコは害でしかないでしょう。

ほどよく健康に気を遣いつつ、多少の不健康は気にせず、バランスよく楽しく暮らすのが一番良いはずです。

たまにはマクドもありでしょう。気が向いた時に断食してみるのもいいでしょう。

自分には自分のバランスで。

意識と無意識も、自分のバランスで。

好き嫌いも、「過ぎる」ことなく、バランスよく。

こうして俺も、おじいちゃんへと近づいていくのでしょう。

 

ヨシダアキラ(ex吉田あきら): 奈良県産 昭和53年式 ギタリスト・ソングライター・シンガー 2022年からソロプロジェクト『フルキッシュ/FullKish』始動
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