カーティスメイフィールドの曲をテキトーに弾いてたら勝手に生まれたウタ、それが『いるかとかもめ』です。
キュートで人懐っこく、自由に大海原を泳ぎ回るしたたかないるかと、いわゆる”カモ”で、溺れ死んだ水夫の魂が姿を変えたと言われるかもめを対比したウタ。
いるかとかもめ
誰にでも愛されて 誰からも嫌われず
君はいるかになって どこへ急ぐ
つぶらな瞳に映る 人々の笑顔
君はいるかになって 幸せを泳ぐ
空と海が交われば また出会えるでしょう
小さな翼広げる 僕はかもめ
僕らは戯れるのさ 青い夢の中で
ぼんやり風に流れる 僕はかもめ
哀れ人の世はいつも カネを追い追われ
弱きを積み 踏み台に 右へならう
君はいるかになって 癒し励ます
今日も君を歌おう 僕はかもめ
人の親切や正義感を偽善とみなしていた時期に、嫉妬と卑屈な心を描きました。
長きにわたり”くすぶっている”ヤツは、新たに出直す前に一度ドカンと潜る必要があります。一度死なす、という言い方が適しているかもしれません。この”いるかとかもめ”はそんな時期の傷跡です。『どうせ俺なんて・・・』よりも『せっかくの俺だから・・・!!』へとマインドセットする自分への叱咤激励です。
2015年5月2日収録。ウタとギターの同時録音(弾き語り)。1テイク目を採用。ガットギター(西野春平)。
カーティスのギターをイメージして、手グセ満載の指弾きアレンジとド定番でシンプルな構成で作りました。