さあ。アコギ(鉄弦のギター。生ギター。フォークギター。)で弾き語りライブをしているキッズたち。
そろそろアコギのピックアップを夕日に向かってぶん投げる時がやってきました。
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そもそもアコギのピックアップとは・・・??
アコギのピックアップ。
それは、
『アコギに取り付けるアコギ専用のマイク』
、のコトです。
L.R.BAGGSやFISHMANは有名なブランドです。
他にもさまざまなブランドからさまざまなピックアップがリリースされています。
高額なものからお手軽なものまで色々です。
もちろん高額=えー音ではないし、好みもあるでしょう。
何が良くて何が良くない、なんて一概になんとも言えないですが、やっぱりL.R.BAGGSとFISHMANがもっとも評価されているピックアップブランド、だと思います。
L.R.BAGGSのピックアップ
L.R.BAGGS M80 アコースティックギター用ピックアップ 【並行輸入】
FISHMANのピックアップ
FISHMAN Soundhole Pickups Neo-D Humbucking Pickup ネオD (Humbucking)
マグネットマイクとコンデンサーマイクがダブルで搭載されていたり、手元でボリュームやトーンを調整することができたり、チューナーが使えたりするやつもあります。
サウンドホールやブリッジの裏に取り付けたりします。
ピックアップの取り付けは自分でもできますが、主に楽器屋さんやリペア屋さんにお願いして取り付けてもらうことがほとんどでしょう。
最初からピックアップが取り付けられているアコギも数多く販売されています。
なぜピックアップが必要なのか・・・
プレイヤーによって様々な理由があるでしょうが、ピックアップを取り付けたアコギを使う理由は主に。。。
- マイクの位置を気にしなくてもよいから
- ハウリングを気にしなくても良いから
- 大きな音を出しやすいから
- 買った時、最初から搭載されていたから
- だいたいみんな使っているから
- ラインの音が好きだから
- エフェクターを使うから
- PAさんに「ラインでやろうよ」って言われたから
- そんなん考えたことないわ。
などなどではないでしょうか。
世は利便性の時代。
そしてデジタルでインスタントでサプリメントな時代です。
このようにしてアコギの本来の鳴り、そしてアコギの鳴らし方を知らないキッズたちが増えて、ピックアップの音がアコギの音、という定説が生まれるのであります。
ピックアップをぶん投げる理由
アコギはアコギで、ギブソンやマーティンをはじめ、様々なブランドが存在し、それぞれにそれぞれの個性があります。
が。
前述のピックアップなるものを取り付けて、ラインで大きな音を出すと、それはアコギの音ではなく、ピックアップの音になってしまう、と、思いませんか?
はい、思います。
素晴らしい鳴りを誇る高級アコギでも、その辺の超安モンのアコギでも、ピックアップを介した音色のレベルに大差はありません。
生音にこだわるプロの方々も、ライブ時におけるピックアップの選択にはずいぶんと悩まされているはずです。
「やっぱり、ピックアップから生音を出すのは無理だな」
「アコギはアコギ。エレアコはエレアコ。アコギとエレアコは別モノだな。」
と、諦めているプロも多くいるはずです。
ピックアップを追求すると、多くの場合挫折し、妥協することになります。
でもでも。
ここでは『アコギ弾き語り時において』、の話です。
アコギ弾き語りの時は、ほんと、ピックアップはいりません。
もしもアコギ本来の音、生音にこだわるのなら、生音でライブをするしかないのです。
でもそれだと音の飛距離が短くなります。
50名から80名を相手にライブをするとなると音量がたりません。
せっかくのライブなので、やはりそれなりの大きな音を出したいものです。
(ま、厳密にはそんなことないと思うけど・・・)
ので、”音量をかせぐため”にマイクが必要なのです。
そのマイク・・・。
いわゆる”マイク”なのか”ピックアップ”なのか。
二者択一では、”ピックアップ”はさようなら。
(アコギ弾き語りでのライブ、の話ですよ。バンドでのライブ時はハウリングを防げないのでピックアップを取り付けたアコギを使わざるを得ないと思います。)
そう。ギターの音色を生かすのなら、ピックアップに個性は必要ありません。
アコギのそのまんまの音を、そのまんま大きくしてスピーカーから出したい時はピックアップの個性は邪魔でしかないのです。
「俺のギター最高っす!50年代のJ45を180回ローンでゲットしました!一生弾き続けます!」
ってな、ギターにこだわり持ってる系の弾き語りキッズは、マイクでギターの音を拾ってライブをした方がいいと思います。
本当の音を世に広めましょう。
生音の素晴らしさを伝えましょう。
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さあ。ライブで実践しよう。
アコギをマイクでシュートしてライブをする時。
その音作りはなかなか大変です。
うまくいかないことが多いのです。
低音がぼやけたり、出すぎたり。
高音がキンキンしたり。
すごく小さい音で、ペラッペラで・・・。
その一番の理由はプレイヤーと音響スタッフ(PAさん)の無能・無知にあるでしょう。
つまり。
- 自分が使用しているギターの特性・特徴・音色を知らないプレイヤーが多い
- 生音の鳴りを知らないPAさんが多い
- 生音の良さを、マイクを使って具現化できるプレイヤー&PAさんが少ない
その残念な状況はレコーディングの現場でもしばしば・・・。
アコギの録音だ!!って時、ピックアップ搭載のアコギをラインで卓に送ろうとするギタリストがいるとか。
また逆に、「ラインで録りましょう、ヌケが良いので。後で音をいぢりやすいので」とか言い出すエンジニアもいるとか。
世も末。愚の骨頂です。
(もちろん、ラインの音が必要だ!ってな場合はその限りではないよ!)
”音”の何たるかを知らない人が多すぎます。
「俺、ライブ中に動くからピックアップがないと困るんです・・・。」
ってなキッズもいるでしょう。
ま。そーなら仕方ないよね。
パフォーマンスも大事だから。
でもここではあくまで”音”についての話です。
んで。
アコギの音をマイクでひろってみて、思ったような音が出せない場合があります。
理由は大体以下の4つ。
- プレイヤーが”下手くそ”
- ”ギター本体が粗悪品でレベルが低い”
- ”PAさんがど素人”
- ”ちゃんとした機材を有していない名ばかりのライブハウス”
リハで試して、
「あ、ちゃうな・・・。これは俺や俺のギターの問題ではないな。ハコとPAがアカンのちゃうかな・・。」
と思ったら、
「すいませーん、やっぱりラインでお願いします・・・」
とPAさんにお願いしましょう。
それで嫌な顔する素人PAさんなら、そのハコでライブする意味はありません。
吉田あきら愛用のピックアップ
最後に。
俺はSUNRISEというメーカーのヤツをもう14年以上使い続けています。
■SUNRISE
http://www.zenbu-jp.com/index.php/search/info/16
「なんやねんお前。ピックアップ使ってるやんけ!」
というオチでした。
ええ。使うことも、あるよねもちろん。(笑)
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