【オトコ塾】知る悲しみを知る

開高健さんの『生物としての静物』。

そして島地勝彦さんの『迷ったら、二つとも買え!』。

親友同士の二人の本から、男を学んでいます。

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道楽と教養

徹底的に浪費し、散財し、嗜好に従う。

横柄で欺瞞じみている。

でもなぜか人懐っこく、なぜか多くの人に愛される。

そんな男に共通するのは、「徹底的に人間らしく、徹底的に生きる」という美学。

人が人たる所以、男が男である理由、とでも言えるのかも知れません。

島地勝彦さん著の『迷ったら、二つとも買え! 』に興味深い記述があります。

株や不動産投資は知識を生むが、教養は生まない。

そんなのは子供の遊びみたいなもの。大人は教養を生む浪費をしなければならない!

と。

目を肥やし、舌を肥やし、”知る悲しみ”の中で自らのセンスを磨いていけ!

と。

そしたら”無駄”にしたはずのお金が何倍にもなって自らに返ってくる!というわけなのです。

モノが好きな男性なら、『迷ったら、二つとも買え! 』は楽しめる本だと思います。

 

まだまだひよっこ

開高健さんの”生物としての静物”は、彼が愛した物についてのエッセイです。

この本は、前述の島地さんによって企画され出版されました。

文豪、開高健さんの側で、物言わぬ良き相棒として君臨してきた”モノ”について愛情たっぷりに語っておられます。

これもまた、モノが好きな男性には興味をそそられる本だと思います。

俺にも物言わぬ相棒がいくつかあります。

ギターはもちろん、ギターアンプ、万年筆、バッグ、ブーツ、ジーンズ・・・。

でも、それらをすべて合わせても、一冊の本にするほどの”教養”は得られていません。

俺なんてまだまだひよっこ。語るほどの知識もストーリーもない。

自身が未熟なのはもちろん、年齢も含めて人生経験が圧倒的に足りていないのです。

単純に、俺は鼻くそみたいなもんなのです。

 

知る悲しみとは

例えば俺の場合。

もはやサイコーのギターを手にしています。なんの問題もない。なんら不満はない。

でも、もし他にもっと素晴らしいギターに出会ってしまったら・・・。

『知る悲しみを知る。』ってやつです。

今までサイコー!って思ってたやつが、そうじゃないんだ・・・って知ってしまう。

それはそれは悲しいこと。でも、そーじゃないと楽しくないのです。

 

まだまだこれから

知らなくても良いことも多いと思うけど、知らないこと、知るべきことがきっとたくさんある。

それは、これからまだまだ楽しいことが待っている!ということです。

まだまだこれから。

これからが楽しいんだと思います。楽しみたい。

お金もいる。時間もかかる。やせ我慢もするだろう。

いいじゃないか。知る悲しみよ、かかってこい。

 

関連ブログ

■夢枕獏さんの本を読みました
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■エレキギターと万年筆には共通点が・・・
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ヨシダアキラ(ex吉田あきら)
奈良県産 昭和53年式 ギタリスト・ソングライター・シンガー 2022年からソロプロジェクト『フルキッシュ/FullKish』始動

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