夢枕獏さんの秘伝『書く』技術を読んで励まされた事

ふと目に止まった小説家・夢枕獏さんの本。

夢枕獏は「陰陽師」でおなじみの人気作家です。

手に取り、パラっと読み始めた瞬間から一気に読了。

とても励まされました。


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本との出会いは必然である

「探しなさい。そうすれば見つかります。」

とは聖書にある有名な名言。

具体的に何かを探していたわけじゃないけど、たまたま出会い、たまたま手にし、とても感動し励まされるなんて。

それが偶然なら俺はラッキーです。

きっと、今の自分に必要な本だから、理屈じゃない何かが作用して、俺の元へと現れたのだと思います。

秘伝「書く」技術

 

書く 書く 書く

「秘伝『書く』技術」によると、夢枕獏さんの睡眠時間は5時間半くらいだそうです。

その他の時間はだいたい「書いている」、とのこと。

釣りも大好きで、大好きなテレビもよく観る、とのことですが、それらすべてが「書くための糧」となるようです。

とにかく書きまくる夢枕獏さん。

それは「やる気があるからやる」のではなく、「やるからやる気が出てくる」とおっしゃいます。

「何かを長く続けいくには必要な姿勢ではないか?」と問いかけます。

 

作家の数だけ書き方がある

ご自身の様々な書き方を紹介してくれている「秘伝「書く」技術 」。

1つの作品のために、400冊の資料を集めたりされる、と載っていました。

雑学や知識や経験が詰まった、夢枕獏さんの中にある”カオス”を広げ深めることで、素敵な作品テーマに出会われるのだそうです。

俺の中にも、小さいながら”カオス”があります。

”カオス”は自分の『好きなこと』や『興味のあること』を追求することで生まれる、とか。

なので、『好きなこと』や『興味のあること』がそこそこ多い俺は、創作家としては向いていると言えるでしょう。

趣味が仕事の幅を広げてくれる、と夢枕獏さん。

どんどん”カオス”を育てたいと思いました。

 

考える

天才的なひらめきで、苦なくサラサラと書いているわけではない夢枕獏さん。

ものすごく考えるそうです。

どのくらい考えるか、というと、

『脳が鼻から垂れるまで』考えるんだそうです。

そうすることで、

「神を生む力」を得ることのだ、と。

俺はどうだ??

そこまで考えているか??

神を生む力をもって、ド級の音楽を作りたいと思わないか??

秘伝「書く」技術

 

書けない時も書く

鼻から脳を垂らしても書けない、それでも書くのが夢枕獏さん。

「とにかく書くのだ!」

と。

1行書くと、次の1行が見えてくる。

もちろん「何でも書けばいいわけじゃない」と。

夢枕獏さんは風景の描写から入るそうです。

俺が作曲に滞った場合、どうしてるかなー。

「とにかく音を出す!楽器を弾く!考える!」

というようなことはせず、

「今日はやーめた。」

と諦めているのかもしれません。

ボーッとしている方がアイデアが浮かぶからです。

でも。

夢枕獏さんのコレを読んで、ハッとしました。

俺は「偶然」を「待っている」のか、と。

ボーッとするのなら、まずは鼻から脳を垂らしてからにしよう。

と、自身を戒めました。

 

自らを報う

頑張っても頑張ってもパッとしない時があります。

夢枕獏さんにも「泣きたくなるとき」があるのだとか。

そんな時、自分を支えるのは「積み重ね」だと。

「ここまで考えたんだ!」とか。

「こんなにも細部まで調べたんだ!」とか。

1人でモノを作るとは孤独な作業です。

そんな時に自らを支えるのは自分自身しかいません。

成果を出すことができなくても、「よく頑張った!」と自らを報うことは大切ですね。

「誰も褒めてくれない時は、自分で褒める」と夢枕獏さん。

俺も自分を褒めてやろう。

そこそこの音楽を作ってるぜ!、と。

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様々な書き方を試す理由

夢枕獏さんは様々な書き方を持っておられ、実践しておられます。

見ず知らずの方のために書いてみたり、物語の”続きのストーリー”をインターネットで読者に聞いてみたり。

面白いものが書けたら、それでいい。

面白いものが書きたい、それだけ。

それは作家の生理的な欲望だと言います。

生理的な欲望・・・か。

俺にも創作において、いくつかの生理的な欲望があります。

理由はありますが、きっとそれは後付けの理屈です。

かっこいい音楽を作りたい。

それだけです。

 

良いタイトルの条件

夢枕獏さんは、良いタイトルの条件として、

  • インパクトがあり、
  • コンパクトであり、
  • 「何だろう」と思わせる要素

が必要だとおっしゃいます。

タイトル、ってものすごく大切ですよね。

俺は、作品のタイトルは最後に決めるようにしていますが、今後は上記3点も意識しようと思いました。(ま、どこかでは意識しているとは思いますが・・・)

 

一生続くスランプはない

大御所でさえ、書けない時があるのです。

作家としての能力や、環境やら様々な理由で書けない時も、締め切りはやってくる。

だから、書かざるを得ないのだ、と。

夢枕獏さんは「スランプは怖くない」のだそうです。

それは、「一生書き続けると決めているから」であり、「一生続くスランプはないから」だそうです。

作家として生きるという気概が並ではありません。

 

違う作風にチャレンジする

何十年と優れた作品を出し続ける人は、いつだってチャレンジをします。

夢枕獏さんは、「売れている時こそ、チャレンジをする」んだとか。

書きたい事を書き続ける術がそれだ、と。

お笑い芸人の松本人志さんも、チャレンジする人だなーっていつも思って尊敬しています。

俺もチャレンジしたがるタイプです。

飽き性ってのもあるかもしれないけど。

歌とギターが好きだからと言って、弾き語りしかしないなんてサラサラ思っていません。

しっとりほんのりな音楽も好きですが、それとは真逆の音楽ジャンルも大好きですし、なんでもかんでも作りたいと思っています。

これはビョーキだ

書きまくっても、売れるかわからない。

俺の場合は音楽です。

でも、夢枕獏さんは、

「作家になりたくてこの仕事をはじめたわけですから、売れないからやめる、という選択肢は存在しませんでした。」

とおっしゃいます。

「作家だけで生活できなければ、アルバイトをしながら書き続ける」、と。

これはビョーキだ、と。

読者がゼロになったら、神に向かって書き続けていく、と。

これが気概、ですね。

俺にも気概があり、気概のスケールでいうと、正直、誰にも負けないくらいの気概があります。

それはビョーキですが、それでいいのです。

だって、音楽を作って生きていたいのですから・・・。

売れるかわからない

夢枕獏さんは300冊くらいの本を出版されてきた経験から、

「売れるか売れないかは、わからない」とおっしゃいます。

なので、

どの本が売れるかは編集者の方にお任せして、ご自身は執筆に専念しておられるとのことです。

いずれにしても、売れようが売れなかろうが書くわけですから、

「ぼくが書きたいと心から思うもの、面白いと信ずるものを書かなければ意味がない」、とおっしゃいます。

それを夢枕獏さんのファンの方々も望んでおられることでしょう。

俺のことをとても応援してくれているファンの方々もきっと、そうでしょう。

そして、

売れてほしいと願ってくれていると思います。

 

40歳という節目

夢枕獏さんは、「生涯あと何冊書けるか・・」を考えた時、その数がアイデアの数を下回ったと言います。

それだけ書きたいことがある。

でも生きている間にすべて書けないのだ・・。

ので、優先順位を付けて、環境を整えたそうです。

まず最初に「陶芸のできる釣り小屋」を建てたそうです。

そこは酒も飲めりし執筆もできる場所だ、と。

『ともあれ40歳というのは、どんな仕事をしている人にとっても、先の人生を考える節目の時期なのかもしれません。ただ、人生設計を立てたとはいえ、(中略)やりたいことをすべてやるにはじんせは短すぎます。

そこが、生きることの面白みだと、いまはわかるようになりましたけど』

今の俺に、実にタイムリーなメッセージです。(2018年1月で40歳になる俺。)

 

あとどれくらい作れるか・弾けるか・歌えるか・・・

一応、意識のある間はずっと音楽を作っていたいし、楽器を演奏して、歌を歌っていたいと思っています。

が、人生は限られている。

そこで俺は『優先順位を付ける』のではなく、『何をしないか』を考えました。

その1つをここに挙げます。

『余計なことは考えない』

「ぼくが作りたい・弾きたい・歌いたいと心から思うもの、面白い・カッコいい、と信ずるものを作らなければ意味がない」と思います。

そう、意味がありません。

生きる意味が。生きている意味が。

 

自由に未来を描く

夢枕獏さんの書斎風景(秘伝「書く」技術より)

夢枕獏さんは、「未来が見えるのはつまらない」とおっしゃいました。

そして、この「秘伝『書く』技術」のあとがきに、太い字で大きく、

  • 自由
  • 虚仮(こけ)の一念
  • 森羅万象を面白がる力!

と刻まれました。

今の俺が何を企み、何に迷っているのか、自分自身でもよくわからないのですが、この「秘伝『書く』技術」は、そんな俺を「全肯定」してくれたようです。

赤塚さんではないですが、「これでいいのだ」、と呟いて本を閉じて、再び曲作りに没頭するのでした。

夢枕獏さん、ありがとうございました。

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akira yoshida
吉田あきら ギタリスト・ソングライター・シンガー 毎月第二金曜日 ライブハウス新宿SACT!でワンマンライブを行っています。

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